2003年11月6日(木)

 

きょうは空にまだら雲。
雨上がりの次の日は、気持ちがいい。

ちょっと仕事の合間に
おもいたってコンサートに行って来た。
すみだトリフォニーホールへ。
エイジ・オブ・エンライトメント管弦楽団と
ヴィクトリア・ムローヴァによる
オール・モーツァルトプログラム。

アイネ・クライネ・ナハトムジークからはじまり、
ヴァイオリンコンチェルトの3&4番。
シンフォニー29番。
アンコールにディヴェルティメント 。
古楽器による演奏。
でもとても魅力的で若々しい演奏。
音がふうわりとやわらかい。
その場の空気を響かせる。
聴いていてワクワクしてきた。
弾いてるひとたちも楽しそうに演奏していた。
モーツァルトってテンポ合わせるのが
案外とっても難しいとおもうけど、
軽やかで息もあってた。
簡単そうで難しい曲だとおもう。

すぐ、ひょいって変化するし。

コントラバスのおねえさんがワイルドでかっこよかった。
コントラバスのおにいさん、おひげでつんつんヘア?だった。
バロックオーボエのオジサン、かわいかった。
ファゴットのおじさん(おにいさん?)楽しそうだった。
セカンドヴァイオリンのおねえさん、ニコニコしてた。
リーダー(コンミス)のおねえさん(おばさん?)、太めでチャーミング。

な〜んてね、楽団員たちの表情が、よ〜くみえる席だった。

え〜い行っちゃえ! って感じでいったから、
いちばん安い席(とはいえ、6千円)だったのだけど、最高!によかった。
ステージ向かって左側、3階席。
一列しかなくて、舞台がよくみえる。
譜面台の楽譜の音符までみえそう。

ムローヴァさんの背中の筋肉が動くのがよくみえた。
すごい、筋肉! スポーツ選手みたいに割れてる。
演奏中も筋肉にみとれてしまった。
弓を持つ右手の、肩から肩甲骨にかけてぎゅつと締まっていて、
幾重にも重なった筋肉たちの影ができていて、
それが、よく動く。
背中も彫刻みたいにきれい。
うつくしい筋肉。
鍛え抜かれてる。

音もよくのびるつややかな音。
かわいい…し、お客さんもなんとなく
ムローヴァ、ファン? のオジサマ率が高かったような…。

一階の一番前の席にも8人くらい、熱心そうなオジサマたちが
熱い視線を送りながら演奏を聴いてました。

おっと、金沢のことも書こうとおもったのだけどね。

ちょうど金沢市立美術工芸大学の文化祭をやってたので、
もえといっしょにみにいった。
学生たちのいろんな作品が展示してあって面白かった。
もえはけっこうこの大学が気に入ったようだ。

「市立だから学費も私立よりはうんと安いよ〜。
金沢なら、下宿代もいらないしね〜」
な〜んて、すすめてみる、が。
しかし、そのぶん、入るのは難しそうだ。
美術の成績って、どう判断されるのだろうね。
デッサン力? 
運、みたいなものもあるのかな?

 

金沢でも、4日の夜に
県立音楽堂でのコンサートに行った。
アンサンブル金沢のコンサート。
母の知人が会員、とかで、
5枚チケットを調達してくれたのだ。
ラッキー(#^.^#)

金沢でコンサートに行くと、
たいてい知ってる人に会う。
狭い社会だな〜。

高校の時の国語の先生がいらしていた。
すっかり白髪だったけど、あいかわらず若々しい。
ウチの父も以前その高校の先生をしていたので、
旧知の仲。
「ウチにあった、まりこらがつかってたブランコ、
あの先生にあげたんや。
いまお孫さんが生まれたからな」とかなんとか、
父はそうとう古い話をしてた。
ウチにブランコ? そういえば昔あったような…?

その国語の先生に、高校の時、
ちょっと作文誉められてうれしくて、
それで文学部文芸科にすすもうかな〜って思ったんじゃなかったっけな?

他にも見たことがあるよ〜なお顔が……でも思いだせない。
あの、帽子をかぶってたつやつやカオのおじいさんは……。

次の日になってから、ハタとおもいあたる。
もしかしたら、小学校の時の音楽の先生だったかも??
う〜ん、いまとなっては、もうわからないけどね。

県立音楽堂コンサートホールは、はじめてだったけど
こぢんまりしてて、いい感じだった。
立派なパイプオルガンもついている。
オーケストラ・アンサンブル金沢の拠点ホールだとか。
演奏も、よかった。
娘たちも、知らない曲では寝ちゃうかとおもったけど、
ちゃんと聴いてたようだ。
地方都市で聴くのも、いいものだな〜。

トランペット協奏曲などもやったけど、
娘たちは、ラヴェルの「クープランの墓」
ヴォーン=ウィリアムスの「タリスの主題による幻想曲」
がよかったとのこと。
アンコールに演奏されたラヴェルの
「亡き王女のためのパヴァーヌ」もきれいだった。
けっして華やかな演奏じゃなかったけど、
しっとりしみじみとうたうような。

指揮はジャン・レイサム=ケーニック
イギリス人らしい。
トランペットはジェフリー・ペイン。
髭のおじさん。
明るくてよくとおる陽気な音で、ハイドンとフンメルの曲を吹いてた。

もえはラヴェルの木管の音にしびれたらしく、
帰ってきてから「木管の演奏会に行きたい! 」という。
いいよね木管。
オーボエ、クラリネット……。

きょうの古楽器演奏でも、バロックオーボエの
まっすぐで、すう〜っと伸びる音がきれいだった。
ホルンとファゴットのほんわか〜っとした音もいいな。
ホルンはふたりだったのだけど、まるで知恵の輪みたいに
ぐるっとまいた管をつけたりはずしたりしてた。
昔のホルンはボタンがついてないから、吹き方だけで
音程を変えているのかな? 難しそうだ。

しか〜し、楽器って聴くと弾く(吹く)とじゃ大違いだよ。
(あったりまえだけどね)
弾くのは難しい。
まあ、なんでもそうだけど。
マンガも読むのと描くのじゃ大違いだし、
本もたくさん読めば、いい文章が書けるっつうもんではないし。

どこかにしっかり筋肉がつくくらい
たっぷりじっくり時間をかけて、
訓練、練習、鍛錬、しないとね。
いいものはつくれないんだよな〜ああ。
自分で楽しむだけの目的だったら別にいいんだけど。
仕事でやっていくとなると、
そうもいかない。

いくつになってもまだまだ
修業が足らないなとおもいます。

さ〜て、じゃあ、毎日、腹筋100回!
ダンベル100回!
……そうじゃないだろう〜!?

うむむ〜。
一生修業だけで終わりそうだな。

 

まえ  つぎ