てくてく
てくてくあるくとき、の「てくてく」って感じが好きだな。
てくてくのんびりじっくりゆっくり。
それなりの、そのヒトなりのリズムがあって
あてがあるようでないようなでも楽しんでいるようすがあって。
てくてくと毎日暮らしていけたらいいな。
てくてくいこう
どこまでもいこう
同じ場所にもどってきても
そこは前いた場所とはちがってる
すこうしちがってる
そんなふうな
鼻歌うたって
いきたいな
めがさめると
ここにいる
しばらくぼんやりしながら
そのことをうけいれていく
なぜここにいて
ここでめざめるのか
100%の理由はわからなくっても
鏡のまえできょうもわらっていられるから
だいじょうぶ
てくてくいこう
鏡のなかのわたしの笑顔にはげまされる
あるいていこう
どこまでいこう
またここにもどってこられるかな
そしたらまた
あなたにわらいかけてやろう
白い雲群雲青空鳴きしきる蝉
あしもとでゆれる風
こぼれてきえた言葉
とりかえしがつかない想い出
どれもこれもがたしかにそこにあったものたちとして
あたらしい記憶になっていく
かとおもえば
いつのまにか
失われていく記憶たちもあって
名前すら思いだせなくなっていくんだ
それでもまたここにきて
にっこりわらっていられるからきっと
てくてくとあるいていける
おはようこんにちはさようならまたこんど
あんなにあいたかったヒトとはもうあうこともないだろう
くるしいくらいにあいたかったヒトとはもうあうこともないだろう
そこにいたという記憶だけがのこるだろう
それさえほんとうなのかどうかさえ曖昧になっていくだろう
てくてくいこう
どこまでも
いつまでも
ゆっくりと
すべてがわたしのまえからきえてしまうその日まで
2004年8月5日