夕方うちにいると
何かにのみこまれそうな気分がして
近所のドトールに出かけた。
そこで、作家のA氏に会った。
よくドトールで会うおじさんだ。

最近心臓を悪くしていて
また来月入院するとか。



ずっと書こうとおもって
書かずにきたことを
「いま、書かないと!」と思い、
やっと「母の友」(福音館書店)に書いたといってた。
これから出る号だそうだ。

書かないで行ってしまったら(どこへ?)
ココロ残りだから……ね、と。

わたしもこのごろそういうことを
おもうようになった。

いま、書いておかないと、
このままかかないでいたら
心残りだな〜と。
でもまだどこかしらで
まだ時間がたくさんあるような
気がしてるから。

A氏は、カルチャーセンターで
エッセイ文章の講座をもってる。
「教えたら文章ってうまくなるものなの?」ときくと
「ウマイヒトははじめっからうまいんだよ」との答え。
名文をかくコツなんて、ない、あったら
自分がつかってる、とも。

才能と努力、
両方が必要ということも。
努力だけでは、名文は書けない。

でも書いてるときは極力
「自分の文章はすばらしい」と信じて
書かないと書けなくなってしまうよ、と笑って言ってた。

才能がなくても
努力の仕方さえわからなくっても
自己表現をしてヒトにみとめてもらいたいってひとは
たくさんたくさんいて。

他人を感動させるまでにいけるひとって
ほんのひとにぎりで。
テレビやなんかで活躍してるひとたちに
憧れて、でもそうはなれなくて。

理想と現実のギャップに苦しむ。

そんなわたしみたいなひとがたくさんたくさんいて、
そんな「わたし」にむかってずっと
話しかけるみたいにして書いてるのかもしれないな。

自己愛、なんだろうな。

お〜〜い、こんなふうに
よわくってもいいんだよと、
はげましてよ、わたしたち。

わかってもらえなくっても
わたしは、あなたに
はなしかけてみたい。

よんでくれて、ありがと、ね。

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